跳ねる高さで打つショットが異なることを練習で実感する

 ネットより高く跳ねるボールをまわり込みのフォアで強打する

 ベースライン上に立って待機します。そして反対側のコートのベースラインより後方から、コーチまたは友人に、サービスラインより前方に落ちる短いボールでネットより高くバウンドするボールを、コート上の色々な所にランダムに(例えば、@、A、B、Cというふうに)出してもらいます。それを全て、まわり込んでフォアのフラットで強打し、反対側コートのバックコート(斜線部)に入れて下さい。この練習で大切なことは、打った瞬間に次のボールを出す球出しのタイミングと、細かいステップでまわり込み、息を吐いて打ち込むことです。苦しくなった時に声を出して打つと、自然に息を吐いていることに気づいて下さい。ランダムのボールに対して、連続20球決めることができるようになるまで練習しましょう。

フォアを強打する時、細かいステップワークでまわり込んで、
息を吐いて打ち込みましょう。苦しくなった時に声を出して打つと、
自然に息を吐いていることになることに気づいて下さい

 

 短くて低いボールに対してネットに詰めながら打つという“流れ”を身につける

 次は、短くて低いバウンドのボールを出してもらいます。ここでは、フォアハンドとバックハンドのアンダースピンのアプローチショットの練習をしましょう。
 菅原さんの場合には、片手のバックのアンダースピンを安定させることが特に大切です。ですから、打ってからネットに詰めるのではなく、ネットに詰めながら打つという一連の動作の流れを身につけてほしいと思います。この流れをマスターするためには、横向きの状態を保ってボールを捕らえる必要があります。そのため、下のバックの写真のように左足を右足の後方に保つステップ、いわゆるキャリオカステップが大切です。
 まず、フォアハンドだけ連続で練習して下さい。そしてバックハンドを練習して基本動作を復習します。そしてランダムに出してもらったボールに対して、ベースラインから走って、フォアまたはバックのアプローチショットを打ち、やはり斜線部のバックコートに入れて下さい。入れば1ポイント、ミスしたらマイナス1ポイントで収支計算し、20ポイントが容易に取れるようになるまで行なってほしいと思います。

 

フォアハンド・アプローチ

フォアのスライスアプローチはコンチネンタルグリップにすると打ちやすくなります

バックハンド・アプローチ

バックを打つ時は左足を右足の後方に保つキャリオカステップを踏むことが大切です

 

   
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