ループスイングを身につけるためにヒモを活用しよう

 土俵入りの“かしわ手を打つ”動作をやってみよう

両手が左右対称に動くこと、肩がまわること、そして両手の手の平がピシャリと合うよう注意します
 

 

 

 

まず、ループスイングの基本動作を身体に覚え込ませて下さい。相撲の土俵入りでの“かしわ手を打つ”動作を参考にするといいでしょう。両手が左右対称に動くこと、肩がまわること、そしてかしわ手を打つタイミングがピタリと合う点を見習って、同じ動作をやってみて下さい。両手の手の平がピシャリと合わないといい音がしません。目をつむってやっても、いい音が出るようになるまで練習すれば、この動作が身につくはずです。

 

 ラケットと右肩の間にヒモを結んで素振りの動作をしてみよう
   

若林さんのバックスイングで、腕とラケットを下方に伸ばそうとすると、ゴムヒモを伸ばさないといけません   ループの左右対称のバックスイングをしてみると、ヒジを伸ばしさえしなければ、スムーズになることがわかります

 

 レディポジションの構えをとり、ラケットのネック部と右肩の間を、ゴムヒモで結んで下さい。そして、素振りの動作をゆっくりやってみて下さい。
 以前の若林さんのバックスイングで、腕とラケットを下方に伸ばそうとする姿勢をとると、ゴムヒモを伸ばさないといけないことがおわかりでしょう(写真1〜4)。次に、矯正法1でマスターしたループの左右対称のバックスイングをしてみて下さい。ゴムヒモを伸ばさない範囲でやってみてほしいのです。ヒジを伸ばしさえしなければ、スムーズにループのスイングがとれることがおわかりいただけることでしょう(写真5〜8)。そうです、トッププロのヒジは、バックスイング中はもちろん、打ち終わった後でも、決して伸び切ることはないのです。このループのスイングができれば、低いボールにはラケットの重さを効かして容易に下げることができることも学んで下さい。
 では、実際にボールを打ってみましょう。ベースラインに対して横向きに立ち、打点の位置(若林さんのグリップだとベースラインの前方になるはずです)に、コーチか友人に真上からボールを落としてもらい、先にマスターした両手のループスイングで、そのボールを打って下さい。ボールの高さを変えても、その高さにラケットを落として調節すれば容易に打て、ゴムヒモを引っ張らなくてもスムーズに振り抜けることを知って、きっと驚かれることと思います。
   

 

 

   
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