声を出す矯正法で体重移動のタイミングは正確につかめる

 鏡の前に立って利き腕と利き腕でない方の2種類のシャドースイングをしてみよう

利き腕でスイング

鏡の前に立ち、ゆっくりした動作で、右足の位置を決めて体重を支えた後、フォワードスイングとともに体重を右足に移して行きます


“非”利き腕でスイング

左手にラケットを持ち替え、左手のフォアハンドのスイングを、右手の場合の対称の形になるように行なって下さい

 

 

 

 

 

まず、体重移動とタイミングの取り方を復習してみましょう。
 鏡の前に立ち、ゆっくりとした動作で、フォアハンドストロークのフットワークとスイングをしてみて下さい。辻さんのフォアハンドはスムーズなのです。細かくステップして、まず右足の位置を決めて体重を支えた後に、フォワードスイングとともに体重を右足に移して行く動作になるはずです。そして、今度は、左手にラケットを持ち替え、左手のフォアハンドのスイングを、右手の場合の対称の形になるように行なって下さい。一番のポイントは左足から右足への体重移動とスイングのタイミングの合わせ方です。わからなくなったら、右手に戻って繰り返せば、容易にマスターできるでしょう。この動作が固まったら、バックスイングまでは左手で行ない、そこから右手にラケットを握り替えて、バックハンドでスイングして下さい。
 足の体重移動を左のフォアハンドの時と同じにすることが大切で、今までのバックハンドの時の体重移動との違いがはっきり自覚できるまで行なって下さい。

 

 「バウンド!」「ヒット!」と声を出してベースラインから打ってみよう
ベースラインのセンターに立ってバウンドしたボールを打って下さい。フォア側、バック側に交互に出してもらったボールをフォアとバックでダウンザラインへ打ちましょう

 

 

 

 

この練習で集中してほしい点は、「バウンド」と発生する時点では、体重が完全に後ろ足にあることを確認し、「ヒット」と叫ぶ瞬間に後ろ足から前足に体重を移動させることです

 今度は、実際にコーチまたは友人にアンダーハンドで球出しをしてもらい、バウンドしたボールを打ってみましょう。ベースラインのセンターに立ち、フォア側、バック側に交互に出してもらったボールを、フォアハンドとバックハンドで打って下さい。この時、ボールがバウンドした時に「バウンド」と声を出し、そして打つ瞬間に「ヒット」と叫んで打つのです。
 この練習で集中してほしい点は、「バウンド」と発声する時点では、体重が完全に後ろ足にあることを確認し、「ヒット」と叫ぶ瞬間に後ろ足から前足に体重を移動させることです。このように、バウンドに合わせて発声すれば、タイミングが自然にとれ、スムーズな体重移動ができることに驚かれることでしょう。高いバウンド、低いバウンド、速いボール、遅いボールと出してもらい、安定したタイミングがとれるようになるまで練習して下さい。

   
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