第39回 ゲーム編(シングルス)

自滅防止のためにサービスはアウトの気持ちで打とう

小学2年生のときにテニスを始めた、テニス歴20年の新井さんからシングルスに関するこんな相談を受けました。「技術的には大抵のことはできるつもりですが、試合で競ったときにモノにできず、『どうしてあんな相手に負けるのか』とまわりの人にもよく言われます。精神面以外に、技術的にも問題があるのでしょうか」

クリニックしてもらいたい点
テクニックはできているつもりだが、競り合いをモノにできない

東京都在住 新井さん  右利きプレーヤー 男性

ビデオを見る

自分のサービスゲームをなかなかキープできない。その原因は?

 

 送られて来た1セットマッチのビデオを見ると、第1ゲームで相手がサービスを落とし、1−0と幸先の良いスタートを切っています。
 ところが、次の自分のサービスをすぐに落としてしまい、1−1となり、それ以後、相手がサービスをキープしたのに対して、新井さんはキープできず、1−3とリードされます。そして、お互いにサービスを落とした後、相手がキープして、2−5と王手をかけられた展開でしたが、新井さんが40−15からサービスエースを決めてキープし、次のゲームもブレークして4−5と挽回しました。しかも、次のサービスをキープすれば5−5のイーブンとなり、追い上げた強みで断然有利になるサービスゲームで、15−40からダブルフォールトが出て、試合終了となった試合でした。この経過をまとめたのが上の表です。


   
   次ページ