最初のサービスゲームは写真1〜7に示す(新井さんは反対側コート
)ように、1球目をフォールトの後、2球目を入れるものの、リターンされ
たボールを返せず、その後はダブルフォールトを3本続けて
(写真5〜7)、簡単に落としています
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新井さんはネットプレーにも積極的に出て相手を圧倒しており、相手はボールを拾ってつなぐだけの展開です。一見、新井さんが圧倒的にリードしているように見えます。まわりの人も、新井さんが、どうしてこの相手に負けるのか不思議に思っているようですが、新井さん本人が一番納得いかないことでしょう。技術的にはるかに優位にあると自他共に認めている相手に勝てないからです。この試合だけでなく競った試合に勝てないことが多いため、新井さんは精神的な問題と考えているようです。
しかし、私は、この試合の敗因は明白だと言いたいと思います。決して理由がわからない状況ではありません。その原因は、「ダブルフォールト」です。具体的に検証してみましょう。
新井さんのサービスを詳しく分析した左の表をご覧下さい。相手が、ゲーム早々に緊張してサービスを落とし、1−0と幸先良いスタートを切った直後の最初のサービスゲーム(以下SG)は写真1〜7に示す(新井さんは反対側コート)ように、1球目をフォールトの後、2球目を入れるものの、リターンされたボールを返せず、その後はダブルフォールトを3本続けて(写真5〜7)、簡単に落としてしまいます。2回目と3回目のSGも、デュースの状況でダブルフォールトが出て落とし、相手のマッチゲームとなった5回目のSGも、15−40の相手のマッチポイントでダブルフォールトを犯し、万事休しています。
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