4段階の矯正法でコンチネンタルグリップを身体で覚える

 コンチネンタルグリップの感覚を覚える

 

 

左手も右手も、ラケットのエッジを親指と人さし指ではさみ、下にずらして両手ともラケットのネック部を持って下さい。
 右手の親指と人さし指の間でできる「V」は左側の縁に、左手の「V」は右側の縁に来ていることを確かめて下さい。次に、そのまま左手を離し、右手でしっかり握って、ネットとサービスラインの中間の地点に立ってレディポジションをとります。ヒジは折れたままで、ラケットヘッドは手首より上にあることがおわかりでしょう。
 これが、コンチネンタルグリップの感覚ですので、頭によくインプットして下さい。次に、コーチまたは友人に、反対側のコートの対称の位置から、アンダーハンドでボールを出してもらい、左足をステップインして、左手を添えてラケット面でボールをキャッチします。
 右手はラケットのネック部なので、親指が引っかかるのと、手の幅がないため、ネック部をウエスタンに握りかえるのは不可能なはずです。自分でも意識して、最初のグリップのままで、ボールをキャッチして欲しいのです。キャッチしたとき、ヒジは折れたままで、ラケット面は手首より上にあることも確認して下さい。
 今度は、バック側にボールを出してもらい、左手はラケットを握り、右手を添えてボールをキャッチしましょう。右手が連続10回、左手が連続10回できるようになったら、今度は、不規則に左右に出してもらい、連続20回成功するまで行なって下さい。


  ラケットでボールを捕らえる瞬間に顔を後方に振る

 矯正法1と同様に、ボールを出してもらい、今度はキャッチの代わりに実際にボレーしてみましょう。そして、反対側のコートの友人またはコーチの胸元に返し、キャッチしてもらうのです。
 高野さんは、顔もラケットもボールを迎えに行くクセがあるので、ラケットでボールを捕らえる瞬間に、右の写真のように顔を後方に振りましょう。そうすると、ラケットはボレーした状態で固定されるので、打った後、ラケットの高さやヒジの折れ具合をチェックして下さい。ネック部を持った状態でのフォアボレーが連続10回成功するようになったら、今度は、奇数番目はネック部で、偶数番目は右手をずらして通常のグリップの位置でボレーしてみて下さい。
 通常のグリップでボレーしたときに、ラケットが手首より上にあるか、ヒジが折れたままになっているかが鍵です。バック側は、左手でボレーする時と同じラケット面をつくり、右手のバックボレーで返球して下さい。フォアボレーとの違いは、右ヒジが伸びるだけの違いです。フォアと同様に、ネック部を握ったボレーで連続10回成功するようになったら、奇数番目にネック、偶数番目は通常のグリップの位置で、連続10回成功するまで練習しましょう。高野さんは、このドリルに相当時間がかかることでしょうが、怪しくなったら、ネック部に戻ってチェックし、左手を上手く使うクセをつけることです。無意識にできるようになるまで頑張って下さい。

 

   
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