長いラリーが続いて最後にバックハンドのミス
が出るのはラリー中に左手を使っていないから

 一般プレーヤーの試合では、バックハンドのつなぎ合いで、決めるよりは相手のミスを持つ展開になりがちですが、この試合もその典型です。
 杣田さんのバックハンドを見ると、余裕のある場面では、トップスピンもアンダースピンもきれいに打っており、技術的にはしっかりしています。
 しかし、長いラリーが続くと、最後にバックハンドのミスが出てしまうのです。その原因は、ずばりラリー中に、左手を使うことを忘れてしまうからです。右手1本で打って、構え、バックスイングし、フォワードスイングの直前に左手がちょっと触るだけになってしまうのです。
 下の写真1〜写真8をご覧下さい。左手がぶらぶら状態になるため(写真2)、右手だけでバックスイングをし(写真3)、左手が一瞬触る(写真5)以外は、すべて右手1本でショットし(写真6)、そしてミスが起きてしまう(写真7〜8)結果になっているのです。
 サービスのレシーブの時(写真9)や、杣田さんがいいショットを放った直後(写真1)の時には、練習の時と同じく、左手をラケットのネック部に添えた、正しいレディポジションの姿勢が取れるのですが、ラリーが長くなると、写真10や写真11のように、左手がぶらぶら状態になってしまうことが、大きな原因です。
杣田さんがミスを犯すのは左手がぶらぶらしているからです。その典型的な場面が写真1〜写真8です。右手だけでバックスイングを
して(写真3)、左手が一瞬触る(写真5)以外は、すべて右手1本でショットを打ってしまっているのです(写真6)。
レシーブの時は左手がぶらぶらしていません その結果、ミスを犯してしまうのです(写真7〜8)。
上の写真1を見てわかるように、レディポジションで杣田さんは左手をラケットのネック部に添えた、正しい姿勢が取れています。しかし、左右の写真10や写真11のように、ラリーが長くなると左手がぶらぶら状態になってしまうことが、大きな原因です

 


   
前ページ   次ページ