左手でラケットを支えることでリズムと安定性が生まれる

プロは必ず利き腕でない方の手でラケットを支えていることがわかる


 左手でラケットを支えてレディポジションを取れば、右手を休めることができ、また、バックスイングも左手でできるだけでなく、このレディポジションを取ることにより、リズムが生まれてくるのです。
 さらに、ショットの出発が練習の時と同じ姿勢から始まるので、ショットも安定するのは当然です。
 反対に、レディポジションが取れないと、身体の向きやリズムが毎回異なることになり、使いっ放しの右手の筋肉が疲労してくることと相まって、どうしてもミスが多くなってしまう、というわけです。写真1からスイングを始めるのと写真2からスイングを始める違いを想像していただければ、私の言っていることが理解していただけると思います。次の試合では、ぜひ”左手を使う”ことを忘れないで下さい。それだけで、バックハンドのコースが良くなり、ミスも減ってくることと思います。さらに、確実なクセとして身体になじませるためのドリルを差し上げます。

 

 1対2で方向を決めてラリーを行う

 杣田さん1人に対して、2人反対側のコートに入ってもらって、ベースラインでのラリーを行いましょう。
 最初、2人がダウンザラインに、杣田さんはクロスに打って、ラリーが50回続くまで行なって下さい。ただし、杣田さんは、ショットを打った後にラケットから右手を離し(左手はラケットのネック部を支える)、右手で脚を軽く叩いてから、次のショットを打って下さい。こうすると、バックスイングは左手で行なうことになり、フォワードスイングの直前に、右手に持ち替えて打つ動作が自然に身につくはずです。お互いに声を出して数えながら打つと、打つ時に息を吐く(声を出す)習慣もつき、この呼吸法がラリーを続ける上でいかに大切かを、体得できるでしょう。


 
1対2でベースラインでのラリーを行いましょう。2人がダウンザラインに、杣田さんはクロスに打って、ラリーが50回続くまで行ないます。ただし、杣田さんは、ショットを打った後にラケットから右手を離し(左手はラケットのネック部を支える)、右手で脚を軽く叩いてから、次のショットを打って下さい

   
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