木村さんの写真を見ますと、無理なく届くところに一定のリズムで出される、やさしいボールを打っているにもかかわらず、ボールはネットの手前に落ちたり、浮き上がってしまうものが多く、ブレーキがかかってサービスエリア内で止まるボールは数少ないことがわかります。
一生懸命、軽いタッチで打とうと努力しているのですが、球筋が安定しないのです。バンルハンドボレーも同様に浮きがちで、望んでいるような“強い”ボールが少ないのです。
この木村さんの症状をコーチやインストラクターに訴えると、おそらく「タッチが悪い」とか「ラケット面が一定していない」と言われることでしょう。
しかし、問題は「これをいかに解決するか」の具体的な手順です。現在のテニスでは、ドロップショップやロブはとても重要なショットであり、ペースを変えたり、プレーの幅を広げるのに、なくてはならないショットです。
私が子供たちにテニスを教える時は、ボレーより先にドロップショットを教えるようにしています。なぜなら、ドロップショットとボレーには共通点があり、ドロップショットをマスターすることで、ボレーへの導入もスムーズに行なえるようになるからです。
本題に戻りましょう。まずはプロと木村さんのドロップショットを比べてみて下さい。それから、矯正にとりかかることにしましょう。
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