STEP1 無意識でツマ先立ちできるようにナワ跳びをする

 山口さんのようなベタ足のフットワークに慣れた人に、ツマ先立ちを指示しても、意識している間だけで、試合になると元に戻ってしまいます。
 私はいつも、このような人に対して『ツマ先のステップを身体に覚え込ませるために、ナワ跳びをして下さい」とアドバイスします。
 山口さんのペースでよろしいですから、1週間に3回、1回につき15分以上ナワ跳びを行なって欲しいのです。1週目の目標はミスなしで連続200回以上跳べるように、2週目は400回、3週目は600回、4週目は800回、5週目は1000回と徐々に目標を上げ、連続して1000回続けられるようになるまで練習して下さい。2重跳びの場合 は、連続50回続けられるようになれば合格です。


 

STEP@キャッチ&ボレーで正しい足の動かし方を学ぶ
 今度はステップインのフットワークとヒザを使うことで、ボールを送って距離を調節す る感覚を身につけましょう。それには、キャッチ&ボレーの練習が最適です。
 まず、ネットとサービスラインの中間、すなわちネットプレーの基本位置に立ちます。 次に、友人かコーチに、ポイントAの位置からアンダーハンドでボールをトスしてもらい ます。このボールを一度ラケットの面上でバウンドさせた後、そのボールをボレーして、 友人かコーチの胸元に返球し、両手でキャッチしてもらって下さい。
 来たボールをラケットの面上でバウンドさせるには、山口さんのようなオープンスタン スでは難しく、ステップインしたクローズドスタンスになることが大切であることが、す ぐわかるでしょう。
 そして、バウンドしたボールをボレーして相手の胸元まで送るには、ラケットを前方に フォワードスイングする必要があり、同じラケット面のまま、ヒザの送り方で距離を調節 するのが容易だということもわかると思います。
 山口さんは左利きなので、ポイントAの位置で10球(フォアハンドボレー)、ポイント Bの位置で10球(バックハンドボレー)が続けられたら、今度は相手にベースライン上か らストロークしてもらい、ポイントCの位置で10球(フォアハンドボレー)、ポイントD の位置で10球(バックハンドボレー)、ラリーが続けられるようになるまで行なって下さ い。
 これができる頃には、ステップインとラケットの構えがきっちりできるようになってい るはずです。

 

  ラケットを前方に振り抜
 きヒザの送り方で距離を調節する

相手のトスボールを一度ラケット面で受け止め、バウンドさせて返球するには2つの点に 注意します。ラケットを前方に振り抜くこととヒザの送り方で距離を調節することです


 

   
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