乱れる原因は左足が大きく動いてしまう点にある

 

 

プロのフラットサービスのフォームと比較して下さい。彼らはラケットでボールを捕らえる直前には、いまだヒジに余裕があり、ボールを捕らえた直後に伸び切っています。一方、茅根さんのフォームは、ボールを捕らえる以前に伸びきっています。写真ではちょっとわかりにくいのかもしれませんが、それ以後の回転運動の一点でボールを捕らえている点が大きく異なります。それは、写真4のトスを上げたときの左足の向きが、ボールを捕らえるときまでに動いて変わってしまうので、ボールを捕らえた時点では大きく変わっていることでも、違いがわかります。
 私はいつも、サービスは野球のピッチャーと同じで、左足が絶えず動くピッチャーにコントロールの良いピッチャーはいない、と生徒たちに説明しています。茅根さんのケースは、まさにこれで、サービスのコースのコントロールに悩むプレーヤーに共通して見られる現象です。同じリズムで同じようにフラットサービスを打っているのに、フィニッシュが上の4枚の写真のようにバラバラになっていることでもわかります。
 では、なぜ茅根さんの足は絶えず動いてしまうのでしょうか。その最大の原因は、トスを上げて左足に体重を残す際に、左足全体で支えるため、トスの微妙な違いを吸収できず、足を動かして調整するからです。左足のツマ先に体重をかけてトスすれば、左足の向きを変えないで踏ん張ることができることを指摘したいと思います。

軸足となる左足が動いてしまう茅根さん

茅根さんは同じリズムで同じようにフラットサービスを打っているのに、フィニッシュが右の写真のようにバラバラになっています。なぜ足が動いてしまうのか。その最大の原因は、トスを上げて左足に体重を残す際に、左足全体で支えるため、トスの微妙な違いを吸収できず、足を動かして調整するからです。左足のつま先に体重をかけてトスすれば、左足の向きを変えないで踏ん張ることができます。

 


   
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