野球のカーブを投げる練習でスライスの感覚をつかむ

テニス歴25年という鈴木さんから「スライスサービスで回転があまりかからない」という相談を受けました。一般プレーヤーの場合、スライスとトップスピンの両方が得意な人はまれで、スライスはよくかかるがトップスピンはあまりかからないか、トップスピンは得意だがスライスは不得手だと訴える人が多いものです。鈴木さんの場合は後者の例で、実はよく受ける相談なのです。

クリニックしてもらいたい点
スライスがあまりかからないので診てほしい

東京都在住 鈴木さん  右利きプレーヤー 男性

ビデオを見る

スライスサービス

スライスがかからないのはスイングの軌道と大きさにある

 まずビデオをご覧下さい。スライスサービスをしている代表的な写真が1〜8です。トップスピンサービスが得意な人に多いのですが、鈴木さんも写真5のように大きく胸を反らして構え、その反った上体を戻しながら写真7でボールを捕らえ、写真8でフィニッシュしています。左ページのコーチのスライスサービスと比べて見て下さい。
 どこが一番違うでしょうか。それは、スイングの軌道と大きさの違いです。詳しいことは後述しますが、鈴木さんは野球のカーブを投げるときの身体の使い方を覚えることができれば問題は解決する、と言ってもよいでしょう。


   
前ページ   次ページ