厚いグリップだとラケットの動く幅が狭くなる
下のコーチのフォームと比較してみて下さい。
どこに問題があるでしょうか。その答えは、ズバリ「グリップと右足」にあります。宮下さんのグリップは、厚すぎる(フォアハンド・イースタングリップに近い)のです。では、なぜ厚いグリップだとスピンがよくかからないのでしょうか。
それは、ラケットヘッドの動く範囲が狭くなるからです。私がよく子どもたちにやらせるデモンストレーションでご説明しましょう。
人による差はあるものの、その人が手首を折り曲げた時の限界は一定です。厚いグリップの代表としてセミウエスタンを、薄いグリップの代表としてコンチネンタルの場合を比較してみましょう。手首の折り曲げは同じでも、ラケットの動く幅は大きく異なることがおわかりになるでしょう。つまり、薄いグリップの方がラケットの動きが大きく、スピードもスピンも増すというわけです。
構えとなる写真1のラケット面だけ見れば、一見薄いグリップのように見えますが、実は手首を回してラケット面だけ合わせているのです。
構えに入る前の動作である写真9と写真10を見て下さい。ボールをラケットでバウンドさせた厚いグリップのまま構えに入っていることがわかると思います。
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