STEP1 左手でボールをキャッチ。その後ラケットでボールをキャッチ

 写真5を見てもわかるように、近藤さんの左手はよく働いており、左手の感覚が開発されています。このような人は左手でのボレーの感覚を身につけていくほうが早いので、そのドリルにとりかかりましょう。コーチ又は友人と、ネットを挟んでお互いにネットプレーの基本位置(サービスラインとネットの中間の位置)に立ち、相手にアンダーハンドで左手側にボールを出してもらい、右足をクローズドに踏み出して左手でキャッチして下さい。この時のキャッチした左手の位置が、右ヒザより前方にあることがわかると思います。今度はラケットでキャッチしましょう。身体の中心線(おへその前)にラケット面を立てた(地面に対して垂直)状態で、ラケットを右手で支え、左手の親指と人さし指でラケットのエッジを挟みます。そして、左手をそのままネックのほうにずらしていき、ネックのところで写真のようにラケットを挟んでしっかり握ります。そして先ほどボールをキャッチした時と同じ動作をしてみて下さい。ボールをキャッチした位置でのラケット面になることがわかるでしょう。相手に出してもらったボールを、このラケット面でキャッチして下さい。ボールは自然にバックスピンがかかり、斜め上方に弾んで返っていくはずです。これがボレーの基本です。相手の胸元に返しそれを両手でキャッチしてもらい、再びアンダースローで出してもらってボレーで返す練習をしっかり行なって下さい。連続して10 球ボレーが成功するようになれば合格です。


 

STEP@コンチネンタルグリップを覚え右手でボレーする
 次に右手のバックボレーに移りましょう
 ドリル1で左手のフォアボレーができたら、右手のバックボレーに移りましょう。ドリル1の時のように、左手はラケットのネック部を持った状態で、今度は逆に右手の人さし指と親指でラケットのエッジを挟み、グリップ部まで下げてみて下さい。親指と人さし指の間のVは図のように、グリップ部のトップと左ビベル境界線上に来るはずで、これがコンチネンタルグリップです。近藤さんにとっては、この右手のコンチネンタルグリップがきっちりできるかどうかが、ボレーのカギを握っています。というのは、コンチネンタルグリップができれば、フォアとバックで持ち変えなくても、絶えずオープンなラケット面になるからで、このオープンなラケット面がボレーには必須だからです。手をグリップ部から離して、目をつぶり、再び握ることをくり返し、右手にこのコンチネンタルグリップの感覚を覚えこませて下さい。続いて、バックボレーにとりかかりましょう。左手でラケットのネックを支えた状態で右手を離し、左手のヒジは折ったままの状態で、バックスイングし、その位置が決まった時点で右手に持ち変え右足をクローズドに踏み出して、先ほどの左手のフォアボレーの時と全く同じラケット面でボレーして下さい。フィニッシュでのオープンなラケット面とコンチネンタルグリップをチェックしながら練習しましょう。相手の人にフォアの高いボール→バックの低いボール→フォアの低いボール→バックの高いボールというサイクルでボールを出してもらい、相手の胸元に返球して両手でキャッチしてもらいます。このサイクルで4回(合計16回のボレー)がミスなく連続して行なえる ようになるまで練習して下さい。

まずは左手でラケットのスロート部分を持ちます 右手の親指と人指し指の間をスロートの角に合わせそのまま下げていきます 左手をスロート部にあて、正面を向いて構えます 右手でラケットを握り、左手はスロートに当てたまま左肩を回します 左手を離し、コンチネンタルグリップでスイングするとラケット面はオープンです 右手の親指と人指し指の間が左ビベルとトップの間の山の位置にありそれを握るとコンチ ネンタルグリップです


   
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