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 さっそくビデオを見てみましょう。
 井上さんの代表的なフォアハンドストロークが写真1〜6です。構え(写真1)から横向きになり(写真2)、大きなテイクバックからトップスピンを打っています。同じく構えからトップスピンを打っている左ページのチャンのフォアハンドストロークの連続写真と比較してください。私が教えているジュニアの生徒に、異なる点を挙げてもらったとこ
ろ、次のような面白い答が返ってきました。

1.プロは空中に飛び上がっている。
2.井上さんのスタンスは広すぎる?
3.ボールを捕らえるインパクトの点で井上さんの腕は伸び切っているが、
  プロはヒジにゆとりがある。
4.プロのラケットは前方に高く、大きく振り抜かれているが、井上さんの
  フィニッシュは低く、スイングが止まっている。
 なかなかいいところを見ています。



スタンスを広くして腰を低く落とした結果、細いステップが踏めない

下の杉山愛と比べるとわかりますが、プロはステップを細く踏んでボールとの距離を微調整します。その結果、ボールを捕らえる時のスタンスは肩幅程度です。ところが、井上さんはスタンスを広くとっています。これが問題です

 

スタンスが肩幅までで前方に多角、大きく振り抜くプロ

杉山愛のフォアハンドを見ると、右足を蹴って体重移動がスムーズに行なわれていることがわかる。これは肩幅のスタンスだから可能なのだ。また下から上へ速く大きく前方へ振り抜きトップスピンをかけていることにも注意したい


 

 

   
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