サービスエリアを4分割してコースの打ち分けを行なう
ターゲットとコーンの組み合わせで練習すれば楽しく効果的 サービスエリアを図のように縦に4分して、A、B、C、Dのコースへの打ち分けを練習して下さい。
AからDまでのコート上にターゲットを置いて練習すると効果が上がります。最近では、米国で開発されたターゲットは、ボーリングでのスパットの役目を果たすので、コース打ちをマスターするには有効な補助具です。的に当てる快感もあるので、自然に熱中する効果もあります。椎津さんの場合には、Aのコースにスライスサービスを打つと、パートナーのポーチの確率がうんと上がることがすくにわかると思います。
前のゲームで相手がどんなリターンをしたか覚えておく
1ポイント目と3や5の奇数ポイント、また、2ポイント目と4や6の偶数ポイントは同じ相手にサービスをするわけですが、前の時、どのコースにどんなサービスをしたら、相手がどんなリターンをしたかを観察して覚えておくことが、次の自分のサービスゲームでゲームプランを持てるかどうかの鍵です。 レシーバーの持つラケットが右か左かを観察する 前のゲームで相手がどんなリターンをしたかを覚えておくと次のサービスの時に有利に進められます。たとえば体の中心線から見て、相手が構えているラケットが右にあるか、左にあるかを観察しましょう。ラケットのない側にサービスした方がミスを誘えます。
たとえば、身体の中心線から見て、相手が構えているラケットが右にあるか、左にあるかをよく観察して、ラケットのない側にサービスをした方が、ミスやイージーボールが出やすく、ポーチも容易なことを実感できます。
レシーバーのパートナーは常に動く習慣をつけよう
椎津さんとCさんがレシーバーのパートナーになった時の動きを比べてみると面白いことがわかります。
椎津さんは、相手のサーバーが構えた時点も、トスを上げてサービスを打った時点も、まったく動いていませんが、Cさんは少しだけですが、ポジションを変えています。
トスの位置、ラケットの振り、前衛の動きで、どのようなサービスかを予測して、ポジションを変えるべきです。トスが上がったら、まず動く習慣をつけると、自然にポジションの取り方がわかってくるし、この動きでサーバーにプレッシャーがかかり、ダブルフォールトの1つや2つは誘発することもあるのです。
ロブや低いショットを駆使して高低差を利用しよう
今回の試合を分析してはっきり言えることは、サービスは、キープ率の良い椎津さんから始めるべきだと言うことです。また、この試合で1回しか上げなかったロブを、もっとん使って高低差を利用して相手チームを翻弄することも考えて下さい。椎津さんのチームが何回もスマッシュを決めているのに、ローボレーのミスをして負けていることは、相手チームが多くのロブを使っている裏返しでもあります。今のままではせっかくのスマッシュを生かすことができません。研究してみて下さい。きっと、次の試合では勝つことができますよ。
自分たちのチームの特徴を詳しく知ることが勝つための出発点だ 今月から、このコーナーを愛読してくださっている人のために、アドバイスをしたいと思います。
ダブルスの試合を分析したいわけですが、まず皆さんにお勧めしたいのが自分たちのチームの特徴を知ることです。特徴を知ってこそ、長所と欠点が浮き彫りにされ、どんな練習をすればよいのかがわかります(その見でこのビデオクリニックは最適ですよ)。
次に、試合に勝つには相手をよく観察することが重要だということです。椎津さんはポチーに関する質問をされましたが、前提として考えなければいけないのは、相手を観察してクセがわかって初めてポーチができるということです。自分たちだけでポーチができるのではありません。これが私の常々言う“ゲームプラン”なのです。
最後に、ダブルスのテクニカルなアドバイスは上記に述べている4つのアドバイスを参考にして下さい。きっと、皆さんのお役に立つと思います。