STEP1 ラケット面にボールを乗せて上空に放り投げよう

 まず、通常のロブに取りかかりますが、近藤さんには、グリップを少し薄めに変えて、写真のようにラケットの面上にボールを乗せ、そのままのラケット面を保ってボールを上空に放り投げます。次に、そのラケット面のまま頭上でフィニッシュしていただきたいと思います。ボールをラケットに乗せて運ぶ感覚をつかんで欲しいのです。週に4〜5回プレーされている近藤さんのことですから、グリップを少し変えてラケット面を水平に保ちさえすれば、すぐにできるようになることでしょう。そうしたら、今度はベースライン上に立ち、自分でトスしたボールを先ほどの要領でロブを上げ、反対側のコートに入れるように打って下さい。フィニッシュでの手の高さが頭上まで来ているかをチェックしながら行ない、バックコートに連続10回入れることができるようになるまで練習して下さい。


グリップを少し薄めに変えてラケットの面上にボールを乗せ、
そのままのラケット面を保ってボールを上空に放り投げ、頭上でフィニッシュしましょう

 

STEP@   フェンスを使った練習でトップスピンロブを習得
 今度は、トップスピンロブの練習です。近藤さんが親しんでいるセミウエスタングリップのまま、フェンスに横向きで近づき、フェンスとラケットの面の間にボールをはさんで止めて下さい。そして、ボールを落とさないように、ラケット面をフェンスに沿って上方に動かしてみて下さい。横向きの身体が、だんだんフェンスに向かい合うように開き、ラケットは身体の前で自動車のワイパーのように動くことでしょう。いわゆるワイパースイングで、トップスピンロブの基本動作なのです。この動作を速く行なってみて下さい。ボールは、ラケットから離れてフェンスをよじ登って行きます。ボールがフェンスを越えるためには、頭上までフィニッシュを振り切る必要があることもすぐわかります。この動作がマスターできたら、ベースライン上に立ち、自分でトスしたボールをトップスピンロブで打ち、連続して10球、バックコートに入るまで練習して下さい。

ラケット面とフェンスの間にボールを挟んでワイパースイングをして下さい。
大工さんが壁を塗る動作に似ているので壁塗りスイングとも言われています

 

   
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