木村さんには、まずフラットにボールを当てるラケット面の動きと感触を身につけていただきましょう。 下の図のように、サービスライン上に立ち、左手でトスしたボールをラケットを背中に付けた状態(バックスクラックと言います。背中を掻くという意味です)から、手前のコートに叩きつけ、弾んだボールが反対側のコートのベースラインを越えるように打って欲しいのです。このステップで注意して欲しいことは、「ラケットを背中に垂直な面にして構える」ことです。こうすると、右ヒジは自然に両肩を結ぶ線より前方に来ることになります。 そして、手前のコートに叩きつけるためには、手首を柔らかくして、スナップを使うことが大切で、打点も前方になることがわかると思います。 手前のコートに叩きつけたボールがベースラインを越えるように打ち、連続して10球成功するようになるまで練習して下さい。 |
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バックスクラッチから 左手でトスしたボールをラケットを背中に付けた状態からフラットにボールを当てて手前のコートに叩きつけ、弾んだボールが反対側のコートのベースラインを越えるように打つ。連続10球成功するまで練習しよう |
今度は、スマッシュに必要なヒジの高さを保ったままのバックスイングをマスターしましょう。 サービスラインとネットの中間の位置に構え、友人かコーチに、反対側のコートからロブを上げてもらいます。この構えの時、ラケットは左手でネックのところを支え、右手はラケットから放します。ロブが上がったら後退すると同時に、左手でラケットを頭上に上げ、ちょうど頭の上でラケットを右手に持ち替えて下さい。
そして、ステップ1で練習したように、バックスクラッチの状態で構え、ボールを指した左手でタイミングをはかって、ボールを左手でキャッチして下さい。 スマッシュのフットワークはできている木村さんですから、左手から右手にラケットを渡すタイミングのとり方さえわかれば、簡単にできると思います。大切なことは、サービスと違って肩越しにバックスイングをとり、ヒジを肩より下げないことです。 上げてもらったロブを連続して10回、左手でキャッチできるようになるまで練習して下さい。 |
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自分の頭上でラケットを持ち替えてボールをキャッチする ヒジを下げてから上げるクセを直すために、あらかじめ左手でラケットのネックを持ち、頭上でラケットを右手に持ち替える。そして、最後に友人かコーチに上げてもらったボールをキャッチする。連続して10回、左手でキャッチできるようになるまで練習しよう |
ステップ2と同じところに構え、今度はロブを実際にスマッシュしてみましょう。
以前と違って、最短距離でフォワードスイングができるので、フラット面でボールを叩くことができるはずです。構えの姿勢から前進し、ネックを支えているラケットでネットにタッチして合図をした瞬間にロブを上げてもらい、下がりながらステップ2と同じ要領でスマッシュして下さい。 連続して20球、バックコート(サービスラインからベースラインまでのエリア)にスマッシュ決まるまで打ち込みましょう。 これができるようになる頃には、ヒジが下がる木村さんのクセはなくなってトッププロのようなスムーズなバックスイングになっていることでしょう。 |
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ラケットでネットにタッチした後に打つ 構えの姿勢から前進し、ネックを支えているラケットでネットにタッチして合図をした瞬間にロブを上げてもらい、下がりながらスマッシュをする |
ドクターからひとこと 今回は、スマッシュできるイージーボールを確実に捕らえているにもかかわらず、コートに叩きつけることができない悩みでした。 |