第8章
よく起る問題とその解決
1.エントリーを忘れること
- トーナメントはエントリー締切日を厳密に守りますので,その締切日を確認しなさい。
- 全国大会や関東大会のような大きなトーナメントでは,各地域または各都県協会の推薦が必要で,人数に制限があります。したがって,正しく申し込んだ人のうちから,成績により推薦された人が出場可能となります。
- 一度ドローが成立した後に出場できる場合があるとすれば,上位の人が棄権したときなどに,その代りに出ることのみです。
2.試合が長びいた場合
- いったん試合に入ってしまえば,試合を最後まで行う必要があり,さもないと,あなたはリタイアとなります。
- 同じ日に次の試合をすることを要求され,予定がとれないときには,ウォークオーバーになる場合もあります。
3.1日に多すぎる試合
- この文句を言うなら,エントリーする種目を減らしなさい。1日に,シングルス,ダブルス合せて3セットマッチ3試合の試合数は運営の都合上ありえます。
- ラウンドが進行するに従って,手ごわい相手になることを考えて,エントリーする際に覚悟しておくことです。
4.交通機関の遅れ
- 公共の交通機関の事故は,遅刻の理由となります。しかし,ウォークオーバーはトーナメントレフリーの判断によって決定されます。公共の交通機関の事故にあった場合には,早い段階で連絡し,駅で発行する証明書を持参すれば,可能なかぎり都合をつけてくれることもあります。
5.ドローやシードが不公平
- 新人の人の多くは,なぜ,自分がトップシードの人と1,2ラウンドで試合をすることになるのかわからないものです。ドローはルールに従って抽選で決定されていくものです。ドローは公平に作成されるものであることを知れば,この文句は出ないでしょう。
6.相手がごまかしている
- 無意識に誤ったコールをすることは,だれにでもあるものです。相手が正直でないコールを続けていると感じたら,相手に伝えた後,静かに,トーナメントレフリーにアンパイアをつけてくれるように頼みなさい。
- このような問題は,起ったときに報告すべきで,試合が終ってから文句を言ってもはじまりません。
7.相手の親や関係者による妨害
- あなたは,それらの人に妨害しないように頼む権利があります。もし続くなら,トーナメントレフリーに困っていることを伝えなさい。
8.騒がしい
- 正当な理由がある場合には,トーナメントレフリーに観衆を静めてくれるように頼みなさい。
9.サーフェスがよくない
- ジュニアトーナメントは,コートを確保するだけでも大変なことです。各試合を異なったサーフェスで行わなければならないことも起るでしょう。トーナメント委員会は申込要項で色々なサーフェスが混じるかも知れないことを述べておくべきですが,それがもれていたとしても,スポーツマンらしく対応しなさい。
10.スケジュールが過密
- あなたの予定は,あなた自身で責任を持ちなさい。
- トーナメント委員会は,できることなら都合をつけてあげようとはしますが,一度トーナメントが始まったら,それを終りまで行うのがあなたの義務です。
- ある人,特に上級のプレイヤーは,同じ時期にいくつかのトーナメントに出ようとする人もいますし,公認のトーナメントの他に非公認のトーナメントに申し込みをする人もいるでしょう。しかし,あまり手を広げすぎるのも考えものです。どのトーナメントがあなたにとって最も大切か,よく考えて申し込むことが必要です。
11.休憩時間が短い
- 試合と試合の間はルールで決まっていますが,普通,45分が十分な時間です。昼食時間については特に設けないのが一般的ですので,食事は試合の合間にとりましょう。
12.緊急事態で明日プレイできない
- −正しいウォークオーバーのやり方
- ときには,プレイヤーがトーナメントに出場した後,次の日に来れなくなる事態が起るかも知れません。やむを得ない緊急事態には,正しいウォークオーバーのやり方をすることが大切です。
- あなたが試合で勝ちつつあるが,次のラウンドをプレイできないことが明らかなときには,マッチポイントまでプレイし,ネットに来てそのことを相手に伝えてリタイアすべきです。もし,試合で負けつつあるならば,試合を続行し,負けても言い訳をしないことです。