第5章

トーナメント会場についたら

1.受付とドローのチェック

会場に着いたら,試合ができる服装に着替えて受付をしましょう。親や友人にしてもらわないで自分自身でやりましょう。参加費が未納の場合には,試合の前に払っておきます。トーナメントが公認試合である場合には,関東テニス協会に登録しているジュニアプレイヤーズ登録証を提示する必要があります。
ドローまたは掲示をみて,だれが相手で,何時に試合があるのかチェックしておきましょう。
もしバイを得たら,1回戦はないので待つことになります。
相手が全く会場に来ない場合にはウォークオーバーとなり,あなたの勝利となります。これは非常に残念なことです。なぜなら,あなたは試合への準備をしており,全くプレイをしないで勝ちをもらうだけだからです。他の人が1回戦をやっている間,非常に長時間待たなくてはならなくなります。
トーナメントでは,試合の予定時間に間に合うようにするため,プレイヤーにウォークオーバーの罰則を課すのが普通です。一度トーナメントに申し込んだら,できるだけウォークオーバーしないように最善の努力をするのも,良いスポーツマンシップと言うことができます。

2.試合までの待機

多くのジュニアトーナメントでは,第1日と第2日は日程がきつく,忙しいのが普通です。受付のとき,あなたの試合の予定時間を知らされますが,予定時間になっても順番が来ないといってトーナメントの主催者を困らせないようにしましょう。役員から呼び出されるまで近くで待機するようにします。
もし相手が来ない場合には,ウォークオーバーになるでしょう。しかし,この決定はトーナメントレフリーが行うことで,トーナメントの特別のルールによるものなのです。あなた自身が,相手がウォークオーバーであると強く主張する性質のものではありません。他人の代償で勝つのにきゅうきゅうとするのは,スポーツマンらしくありません。
トーナメント会場では,練習するコートがあるのはまれです。もし空いているコートがあっても,トーナメント役員の許可をもらわないで使用してはいけません。
食事,その他で会場を一時離れるときは,必ず競技進行係に申し出てからにしましょう。その間に試合に呼びだされ,だれもあなたをみつけ出せないと,ウォークオーバーになってしまう場合があります。

3.ジュニアのお父さん,お母さんへ

ジュニアトーナメントを計画通り進行させるのはむずかしいことです。トーナメント委員会はベストをつくしますが,限られた施設で試合を消化するので,なかなか計画通り行かないことが多いものです。
ジュニアのプレイヤーは試合を待つ間,友人をつくったりして案外気楽にふるまえるものですが,親たちは気が休まらないことでしょう。あなた自身のために本を持参して読むとか,親同士で雑談するとかの方法で心の平静を保つよう努力してください。親たちがトーナメント委員会にクレームをつけたりすることは,ゲームの進行に混乱を引き起すだけでなく,子供たちにも影響を及ぼすことになるからです。
ジュニアトーナメントは子供同士の試合であり,親たちの試合ではないことを認識して欲しいものです。