Tennis Worldwide  http://www.tennisw.com

総合評価 ☆☆☆☆☆

 




「米国のビジネスがビジネスだ」という文句は、米国のカルビン・クーリッジ大統領が1925年に言った有名な言葉だ。この“もに静かなカル”大統領は、『テニスワールド(TW)』のホームページが繰り広げているビジネスを見たら、きっと絶賛することだろう。
 TWは、個人であれ、ビジネスマンであれ、誰でも無料でリンクでき、とても理解しやすいサイトといえる。ファンページは26ページあり、セレス(9個)、ヒンギス(8個)、グラフ(6個)というように、ほとんどのトッププロがページを持っている。中でももっとも熱狂的なのが「光輝くスター、マルチナ・ヒンギスのきらめく瞳」というタイトルの、アイドルを讃えるページだ。その作者ラミン・アンサリ氏は、控えめながら「私のページは華やかではないかもしれないが、私たちの女王のマジカル王国を建設する目的で、マルチナのファンのために立ち上がった。マルチナという名の純粋な輝きによって、それが永遠の存在になるように」と書いている。
 テニスカンファレンス部門は、テニスについての真剣な議論の場だ。サンプラスがもっとも話題に上る選手にランクされる一方で、デ杯、WTAランキングシステム、クラブの重要性などについて、本名や匿名でのメールで議論がなされており、例えばMCLAYさんは「ハイ、私はマイケル・チャンのファンです。マイクのファンの人たちの意見を聞きたい」というメッセージを出すといった具合だ。
 TWには、また「テニスプレーヤー、ビジネス、団体のWWWディレクトリー」という題のEメール部門がある。英語主体のインターネットを嫌う“言葉警察”のあるフランスは別にして、49ヶ国数百人のプレーヤーのEメールアドレスが載っている。それにアクセスすると、キャンプやアカデミー、クラブ、コンピューターやソフト、ファンクラブ、フィットネスと健康増進施設、インストラクターとコート、出版とジャーナリスト、トーナメント、旅行といった様々な情報を容易に得ることができる。アガシ、サンプラス、セレスなどお気に入り選手のファンクラブの住所をチェックする事も、お忘れなく。
 また、英国のアンパイア、ケビン・ホウエル氏がルールについて答える「オン・ザ・ライン」や、スコット・パールスタイン氏が、大変エキサイティングなデ杯について「米国テニス協会はうまくやっていない」と非難を繰り広げている「デ杯:米国対ブラジル戦」という欄もお見逃しなく。